たまに患者さんに聞かれる言葉です。
答えは・・・
人によりけりです
・・・というと、それまでになってしまいますので
もう少し詳しく解説します。
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たまに患者さんに聞かれる言葉です。
答えは・・・
人によりけりです
・・・というと、それまでになってしまいますので
もう少し詳しく解説します。
刺激の強さと、筋肉や神経の興奮性についての法則を、
プリューゲル・アルントシュルツの刺激法則といい
刺激の強さを四つに分類し、組織がどのような反応を示すかを表しています。
具体的には・・・
・弱い刺激は組織の働きを目覚めさせる
・中くらいの刺激は組織の働きを高める
・強い刺激は組織の働きを抑制する
・非常に強い刺激は組織の働きを静止させる
というものです。
施術にも応用できます。
とても弱っている方に対しては、弱い刺激から始めて、
体をゆっくりと目覚めさせます。
逆に興奮しすぎている箇所に対しては、やや強めの刺激を加えます。
非常に強い刺激・・・これはほんの一部の患者さんにしか使いません。
組織の働きを静止させたら、死んでしまいますからね(笑)
では、刺激の強弱は誰がどう判断するのか。
様々な指標がありますが、私が重視しているのは、
患者さんがどう感じるかを聞き、それにより判断するということです。
例えば、同じ刺激でも、患者さんによってはキツく感じることもあれば、
物足りなく感じる方もいます。
患者さんがちょうどよい、気持ちいいと感じる刺激が、
その人を一番治す力がある刺激、と考えてもらって、ほぼ間違いありません。
ただし、例外もあり、それだけでは十分ではありません。
患者さんが気持ち良いと感じる刺激でも、
後になって痛みが出ることもあります。
(一時的な好転反応で、痛みの後に良くなる場合がほとんどですが)
また、全然感じないくらい物足りない刺激でも、
後になってグッと良くなることもあります。
患者さんのその時の状態によって、
同じ体でも、刺激に対する感覚が変わったりもします。
体の感覚を聞きつつ、施術家として、様々患者さんを診てきた感覚を総動員して、
注意深く、適切な刺激を入れてゆくことが、鍼灸施術のキモなのです。